RFIDとは？非接触で情報を読み取る技術をわかりやすく解説
DXママ
あいちゃん、駅の改札でSuicaをピッてかざすよね？あれってRFIDという技術を使ってるんだよ。
あいちゃん
えっ、そうなの？RFIDって何？なんか難しそうな名前だね。
DXママ
RFID（アールエフアイディー）は「Radio Frequency Identification」の略なんだ。電波を使って離れたところからモノを識別する技術のことだよ。バーコードみたいなものだけど、直接見なくても読み取れるし、一度に複数のタグも読めるんだ。
あいちゃん
へー！でもどうやって動くの？電池とか入ってるの？
DXママ
実はRFIDには2種類あるんだ。パッシブ型とアクティブ型。パッシブ型は電池がなくて、リーダーから出る電波のエネルギーで動くの。Suicaとかがこのタイプ。アクティブ型は電池を内蔵していて、より遠くからでも読み取れるんだよ。ETCとかに使われてるね。
あいちゃん
なるほど！Suicaって電池なしで動いてるんだね、すごい！他にもどんなところで使われてるの？
DXママ
いろんなところで使われてるよ！例えば、お店の商品管理（在庫を自動で把握）、図書館の本の貸し出し管理、マラソン大会でのタイム計測、動物の個体識別、工場での生産管理…あと最近だと、コンビニのレジでスマホをかざして支払うのもRFID技術の一種だね。
あいちゃん
スマホでの支払いもRFIDなの？なんかRFIDってすごく身近にあるんだね！でも、バーコードとどう違うの？
DXママ
いい質問！バーコードは目で見える必要があって、一つずつしか読めないんだ。でもRFIDは見えなくても読めるし、一度に複数のタグも読めるよ。例えば、スーパーのレジでバーコードだと商品を一つずつピッとするけど、RFIDだとカゴごと一気に読み取れるの。あと、バーコードは印刷された情報だけど、RFIDは情報の書き換えもできるんだよ。
あいちゃん
便利そう！でも、なんでもRFIDにしないの？何か問題があるの？
DXママ
そうだね、RFIDはバーコードより高価なんだ。1枚数円〜数十円くらいするから、安い商品には付けにくいんだよ。あと、金属や水分があると読み取りにくいという欠点もあるの。それから、プライバシーの問題もあって、例えば買った服のタグからずっと追跡できてしまうかもしれないから、そういった心配もあるんだ。でも技術はどんどん進化してるから、これからもっと身近になっていくと思うよ！
RFIDとは？まとめ
RFIDは「Radio Frequency Identification（無線周波数識別）」の略で、電波を使って非接触でデータを読み書きする技術です。バーコードの進化版とも言えるこの技術について、以下にポイントをまとめます：
- 基本的な仕組み：
- ICチップとアンテナを内蔵したタグ（RFIDタグ）に情報を記録
- リーダー/ライターから電波を発信し、タグと通信
- 非接触で情報の読み取り・書き込みが可能
- RFIDタグの種類：
- パッシブ型：電池不要、リーダーからの電波エネルギーで動作（Suica、図書館の本のタグなど）
- アクティブ型：内蔵電池あり、より長距離の通信が可能（ETC、物流管理など）
- バーコードとの違い：
- 見えなくても読み取り可能（カバンの中やダンボール内でも読める）
- 複数のタグを同時に読み取り可能
- データの書き換えができる
- より多くの情報を保存できる
- 耐久性が高い（汚れや傷に強い）
- 主な用途：
- 交通系ICカード（Suica、PASMOなど）
- 電子マネー・キャッシュレス決済（おサイフケータイ、PayPayなど）
- 物流・在庫管理（商品の追跡、入出庫管理）
- 製造業（生産ライン管理、品質管理）
- 図書館（本の貸出・返却管理）
- イベント管理（入場管理、マラソン大会のタイム計測）
- 動物管理（ペットや家畜の個体識別）
- 医療（患者識別、医薬品管理）
- 限界と課題：
- コスト（タグ1枚あたり数円〜数十円）
- 金属や水分による読取り精度低下
- プライバシー・セキュリティの懸念
- 標準化や互換性の問題
RFIDは私たちの生活に既に深く浸透している技術であり、DX（デジタルトランスフォーメーション）推進の重要な要素の一つです。非接触でデータをやり取りできる特性から、特にコロナ禍以降、さらに活用が広がっています。今後も技術の進化とコスト低下により、さらに普及が進むと予想されています。
