DXママ
あいちゃん、最近「CASE」って言葉、聞いたことある？
あいちゃん
ケース？カバンとかケースのこと？
DXママ
そうじゃなくて、C・A・S・Eって頭文字を取った言葉なんだよ！今、自動車業界で超注目されてる技術トレンドの総称なんだ。
あいちゃん
へー、何の略なの？
DXママ
「C」はConnected（つながる車）、「A」はAutonomous（自動運転）、「S」はShared & Services（シェアリングとサービス）、「E」はElectric（電動化）の略なんだよ！
あいちゃん
なんか難しそう...具体的にどんなものなの？
DXママ
じゃあ順番に説明するね！「C」のConnectedは、車がネットにつながること。スマホと連携したり、車自体がWi-Fiスポットになったりするんだ。最近の車はナビだけじゃなくて音楽ストリーミングや遠隔診断もできるよ！
あいちゃん
なるほど！車もスマホみたいにネットにつながるんだね。他のは？
DXママ
「A」のAutonomousは自動運転のこと。レベル0（運転支援なし）からレベル5（完全自動運転）まであって、今はレベル2～3の車が増えてきてるよ。高速道路で手放し運転できる車とかね！
あいちゃん
すごい！テスラとかそうだよね？それで「S」は？
DXママ
「S」のShared & Servicesは、カーシェアリングやライドシェアなどの新しい車の使い方のこと。Uberとか日本ならタイムズカーシェアみたいなサービスね。車を所有するんじゃなくて、必要な時だけ使うって考え方！
あいちゃん
私も使ったことあるよ！便利だよね。最後の「E」は何？
DXママ
「E」のElectricは電動化のこと。ガソリン車からEV（電気自動車）やHV（ハイブリッド車）、FCV（燃料電池車）など、環境にやさしい車に変わっていく流れだよ。最近の脱炭素の動きもあって、すごく重要になってるんだ！
あいちゃん
なるほど！CASEって結局、車のデジタル化と環境対応ってことなんだね！
CASEについてのまとめ
CASE（ケース）とは、自動車業界における4つの革新的技術トレンドの頭文字を取った言葉です。これらの技術は自動車産業に大きな変革をもたらしており、今後の自動車の形を根本から変える可能性を秘めています。以下に詳しく解説します。
- C：Connected（コネクテッド - つながる車）
- 車がインターネットやクラウドに常時接続される技術
- 車両の状態をリアルタイムで監視・診断（OTA更新）
- スマートフォンとの連携による遠隔操作（エアコンやドアロック等）
- インフォテインメントシステム（音楽ストリーミング、動画視聴等）
- V2X通信（Vehicle to Everything）で周囲の車や信号と通信
- A：Autonomous（自動運転）
- レベル0（運転支援なし）からレベル5（完全自動運転）まで段階的に発展
- 現在市販されている車のほとんどはレベル1～2（部分的運転支援）
- センサー技術（カメラ、レーダー、LiDAR）とAI技術の融合
- 高速道路での自動運転や自動駐車など、特定条件下での自動運転実用化
- 将来的には運転席のない車も登場する可能性
- S：Shared & Services（シェアリングとサービス）
- カーシェアリング：車を「所有」から「利用」へという価値観の変化
- ライドシェア：Uberなどの配車サービスによる移動手段の多様化
- サブスクリプションモデル：月額定額で車を利用するサービス
- MaaS（Mobility as a Service）との連携
- 自動車メーカーのビジネスモデル転換（製造業からサービス業へ）
- E：Electric（電動化）
- EV（電気自動車）：バッテリーで走行するゼロエミッション車
- HV（ハイブリッド車）・PHV（プラグインハイブリッド車）
- FCV（燃料電池車）：水素で発電して走行
- 各国政府によるガソリン車販売禁止政策（2030年代～）
- 充電インフラの整備と航続距離の延伸が課題
これら4つの技術革新は相互に関連しており、例えば電動化（E）は自動運転（A）の制御をしやすくし、コネクテッド技術（C）はシェアリングサービス（S）を効率化します。CASEの進展により、自動車は単なる移動手段から「走るコンピュータ」「モビリティサービスの一部」へと進化しつつあります。
このトレンドは従来の自動車メーカーだけでなく、IT企業やスタートアップも巻き込んだ大きな産業変革を引き起こしており、未来の交通社会を形作る重要な概念となっています。
