
6次産業化とは?IT初心者でもわかる農業DXの重要キーワード

DXママ
最近「6次産業化」って言葉、よく聞くけど知ってる?特に農業とDXの関係で出てくることが多いんだよね。

あいちゃん
6次産業化?なんか複雑そう...。6個も産業があるってこと?

DXママ
実は数式なんだよ!「1次産業+2次産業+3次産業=6次産業」っていう考え方。1次産業は農林水産業、2次産業は製造業、3次産業はサービス業でしょ?これらを足して「6次産業」っていうの。でも最近は「1次産業×2次産業×3次産業=6次産業」って掛け算で考えることが多いんだ。

あいちゃん
へぇ~!でも具体的にどういうこと?農家さんがサービス業もやるってこと?

DXママ
そう!例えば、農家さんが自分で育てた野菜(1次産業)でジャムやお菓子を作り(2次産業)、それを直接売ったり、農家レストランで提供したり(3次産業)するの。一つの事業者や地域が生産・加工・販売までを一貫して手がけることで、より多くの付加価値を生み出す取り組みなんだよ。

あいちゃん
なるほど!でもそれってDXとどう関係あるの?

DXママ
いい質問!最近はITやデジタル技術を活用して6次産業化を進める「農業DX」が注目されてるんだ。例えば、センサーやIoTで栽培データを収集して品質向上(1次)、AI分析で最適な加工レシピを開発(2次)、ECサイトやSNSで直接消費者に販売(3次)といった感じ。デジタル技術で農業の全工程をつなげて効率化したり、新しい価値を生み出したりしているの。

あいちゃん
へぇ~!そうやってDX使えば、農家さんでも自分たちで加工から販売までできるようになるんだね!実際に成功している例とかあるの?

DXママ
たくさんあるよ!例えば、徳島県の上勝町では「葉っぱビジネス」として高齢者が山の葉っぱを料理の「つまもの」として出荷する事業をタブレットで受発注システム化して成功してるの。他にも北海道では農家がIoTやAIを活用して高品質なじゃがいもを育て、自社ブランドのポテトチップスを製造・販売しているところもあるよ。これらはまさにデジタル技術を使った6次産業化の好例なんだ!
6次産業化のまとめ
6次産業化は、農林水産業の成長戦略として注目されている取り組みで、以下のような特徴があります:
- 基本的な定義: 第1次産業(農林水産業)+ 第2次産業(製造業)+ 第3次産業(サービス業)= 第6次産業、または第1次産業 × 第2次産業 × 第3次産業 = 第6次産業という考え方
- 目的:
- 農林水産業の高付加価値化
- 生産者の所得向上
- 地域経済の活性化
- 雇用創出
- 具体的な取り組み例:
- 農産物の生産(1次)+ 加工食品製造(2次)+ 直売所・ECサイト運営(3次)
- 漁業(1次)+ 水産加工(2次)+ 観光漁業・レストラン経営(3次)
- 林業(1次)+ 木材加工(2次)+ 体験型観光・自社ECサイト(3次)
- DXとの関連性:
- IoT・センサー技術による栽培管理の高度化
- AIを活用した品質管理や加工技術の最適化
- ブロックチェーンによるトレーサビリティの確保
- ECプラットフォームやSNS活用による販路拡大
- デジタルマーケティングによるブランド構築
- メリット:
- 農林水産物の付加価値向上
- 廃棄ロスの削減
- 地域ブランドの確立
- 流通コストの削減
- 消費者との直接的な関係構築
- 課題:
- 加工・販売などの新たな知識・技術の習得
- 初期投資の負担
- 人材確保
- デジタルスキルの習得
6次産業化は、ビジネスDX検定でも出題される可能性のある重要な概念です。特に日本の農林水産業の課題解決とDXの関係性を理解する上で重要なキーワードとなっています。デジタル技術を活用することで、小規模な農林水産業者でも効率的に6次産業化を進め、競争力を高めることが可能になっています。