




生成AIのブログ作成比較
何でも比較するのが大好き。
フォトブック比較では、同じ写真の画像でたくさんのフォトブックを作りました。
画質のいいフォトブックは?同じ写真で27種類のフォトブックの画質比較
そんな私なので、生成 AI もちょくちょく比較します。
主な生成AIの機能と料金比較 (2025年4月時点情報)
AI名 | 主な機能 | 料金(2025年4月時点 参考) |
---|---|---|
Gemini (Google) | ・テキスト生成 ・動画、画像生成 ・コーディング支援 ・Google検索/Workspace等との連携 |
・無料版あり (Gemini Pro相当) ・有料版あり (Gemini Advanced / 例: 月額2900円 Google One AI Premium) |
Claude (Anthropic) | ・テキスト生成 ・コーディング支援 ・長文処理能力 ※画像生成は非対応(当時) |
・無料版あり (Sonnetモデル) ・有料版あり (Claude Pro / 例: 月額$20) |
ChatGPT (OpenAI) | ・テキスト生成 ・コーディング支援 ・画像生成 ・多様なタスクへの対応 |
・無料版あり (GPT-3.5モデル) ・有料版あり (ChatGPT Plus / 例: 月額$20 GPT-4/4oモデル) |
※機能や料金は頻繁に変更されるため、最新の情報は必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。
今回、私が行った比較は、ブログの記事作成です。
まさに、このブログの単語説明のページを作ってもらいました。
単語は、MCP(Model Context Protocol)です。これ、比較的新しい技術用語なので、AIたちがどれだけちゃんと、そして分かりやすく説明してくれるかな?と思って、比較のお題にしてみました。
【各AIが作ってくれたMCP解説記事】
同じお願いで作ってもらった結果はこちらです。
- Gemini: MCPとは?【初心者向けDX解説Gemini版】
- Claude: MCPとは?【初心者向けDX解説Claude版】
- ChatGPT: MCPとは?【初心者向けDX解説ChatGPT版】
※実際に読んでみると、同じお題でもAIによって説明の仕方や話の進め方が違って、なかなか面白いですよ。
MCP(Model Context Protocol)の説明をしてもらった
Anthropic社がMCP(Model Context Protocol)を発表したのは、2024年11月25日です。
同年11月下旬に、AIモデルと外部のデータソースやツール(APIとか、データベースとか)をもっとスムーズに、安全につなげるための、オープンな共通ルールとして発表されました。
ただ、まだまだ新しい言葉なので、この単語説明って難しいですよね。ネットで探しても情報はまだそんなに多くないですし、技術的な細かい部分もこれから決まっていく段階だと思います。
だから、最初に各AIに「MCPについて説明して」ってシンプルにお願いしたら、答えが結構バラバラで…。ちょっと古い情報が混じっていたり、解釈があいまいだったりしたので、もう少し正確で分かりやすい説明にするために、追加でお願いをしてみました。
【AIへの指示補足】
「AIアシスタントが外部データとかツールと簡単につながるための共通ルールだよってことを、もうちょっとはっきり説明してほしいな。
あと、MCPサーバの説明も加えて」
みたいに、大事なポイントを伝えて、ある程度「こんな感じでお願い!」と誘導してます。
この追加のお願いで、どのAIの回答もぐっと良くなりました。
特にGeminiは、「MCP(Model Context Protocol)は、厳密に標準化された単一の技術仕様ではありませんが、AIモデル(特にLLM)がより高度で有用な応答を生成するために重要な概念です。」といった細かいニュアンスまで説明してくれて、「おぉ、なるほど!」と思いました。
こういうところは、さすがGoogleのAI、最新情報への感度と分析力が高いなと感じます。
正直なところ、一番最初にGeminiで生成作業をしたので、指示の出し方を試行錯誤した時間も含めて、一番時間をかけているんです。なので、結果としてGemini版の記事が他より少し詳しくなっているのは、その影響もあるかもしれません。
でも、それを差し引いても、Gemini 2.5(当時使っていたバージョン)になってからの応答の質、特にちょっと複雑なお願いへの理解度とか文章の自然さは、目覚ましく良くなったと感じました。
前のバージョンでは、たまに「あれ?」と思うような答えが返ってくることもありましたが、ぐっと賢くなった印象です。
爆速な進化
それにしても、生成AIの進化のスピードは、本当に驚かされます。
例えば、ブログでたまに使う吹き出し形式の会話HTML。これをAIに作ってもらうことがあるんですが、Geminiは2025年の2月頃は、まだ全然うまく作れなかったんです。お願いしても、HTMLタグが途中で壊れていたり、クラス指定が違っていてレイアウトが崩れたり…なんてことがしょっちゅうでした。
Claudeも同じような感じで、Claude 3 Opusが出る前(たぶんClaude 3.7より前ですね)は、複雑なHTMLの生成はちょっと苦手な様子でした。
具体的には、吹き出しの左右が逆になっちゃったり、指定した画像が表示されなかったり、`
たった2ヶ月くらいの間に、こんなにハッキリと性能が上がるなんて…!
AIモデル自体が、裏側でどんどん賢くなっているのを実感しました。
ClaudeもGeminiも、その開発スピードには本当に驚かされます。
ただ、ここで悩ましいのが、やっぱりお金の問題ですよね。Claude(特に高性能なOpusモデル)はすごく優秀ですけど、使うには基本的に課金が必要です。一方で、Gemini(当時はGemini Pro相当が無料で使えました)は、無料なのにこのレベル。そうなると、「ブログ記事の下書きやアイデア出し程度なら、無料で使えるGeminiでいいかな?」って、ついつい思っちゃうんですよね。
これはもう、さすがGoogleの資金力と戦略だなぁと感じますね。
すごいサービスをまず無料で提供して、たくさんの人に使ってもらって、みんなの生活や仕事に欠かせないものになった頃に、有料プランや便利な追加機能を導入していく…というのは、Google フォトとかでも見てきた、いつものGoogleのパターンかな、なんて思ったりします。
特に、Googleが得意な検索技術とくっついた機能はやっぱり強いです。
リアルタイムのWeb情報を深く調べて分析してくれる「DeepResearch」(Geminiの機能の一部だと想像してます)とか、集めた情報や自分の知識をAIと話しながら整理したり学んだりできる「NotebookLM」とか。これらが無料で使えるなんて、本当にありがたいことです。情報集めやコンテンツ作りの効率が、ぐんと上がりますから。
もちろん、Anthropic (Claude) やOpenAI (ChatGPT) も、それぞれに素敵な個性や考え方があって開発を進めているので、応援したい気持ちは山々なのですが、このままいくと、やっぱり総合力と普及の上手さで Google (Gemini) がどんどんシェアを広げていくのかな…?
そんな気がした、2025年4月の比較でした。
AI技術は、本当に日進月歩。これから各社がどんなすごい進化を見せてくれるのか、どんな面白いサービスが出てくるのか。良い競争がもっとすごいAIを生んでくれるといいな、と期待しつつ、これからもその動きを追いかけていきたいと思います。
先が本当に楽しみです。
実際に試してみた感想
HTML生成テスト
同じ指示で3つのAIにブログ用のHTMLを作成してもらい、比較しました。
Gemini
簡潔なコードで、デザイン性も良好。CSS設計がシンプルで直感的。ただし、書く言葉が固い印象がある。
Claude
日本語が上手。コード品質が高く、変数や構造が整理されている。CSSのクラス設計も優れている。
ChatGPT
機能面では問題なし。フランクな口調で普段使いにはおすすめ。有料版ではないため、機能が発揮されていない。